今回は長野県茅野市にある蓼科親湯温泉を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
1.数々の文化人にも愛された蓼科の温泉宿でお籠もり読書泊
今回訪れのは、長野県の茅野市にある蓼科温泉。
古くから多くの文化人に愛された蓼科に、本好きにピッタリの温泉宿があると聞き、早速訪れてきました。
蓼科温泉は泉質や効能が異なるいくつもの源泉が湧き、古くは平安時代に発見され、戦国時代には甲斐の武将であった武田信玄の隠し湯として武田軍の傷を癒したことでも知られる温泉です。
私は電車でアクセスしたので、最寄駅である茅野駅から無料の送迎バスで宿に向かいます。
バスで宿に向かう道中には、映画監督の小津安二郎が仕事場として使い、また訪れる来客者をもてなしたという「無藝荘」がみえました。

小津安二郎はこの蓼科に惚れ込み、ここに籠って多くの作品が世に生まれました。
宿からも歩いていける距離ですが、残念ながら私が訪れた時期は閉館期間だったので、またの機会に訪れたいと思います。

バスで30分ほど進むと、蓼科新湯温泉に到着です。
宿に着いたらまずはロビーラウンジで受付と説明を受けますが、こちらの空間が壮観です。

書棚には約3万冊の本が並び、文学作品から歌・詩、絵本、理工書からビジネス書まで様々なラインナップがズラリと揃っています。

元々蓼科は多くの作家が愛した温泉地でしたが、2018年に行われたリニューアルによって、本に溢れたラウンジや、文豪をイメージした客室などにリデザインされました。
受付を済ませた後は客室に案内してもらいます。
老舗の旅館らしい長い通路を案内され、客室に向かいます。

途中に通った「岩波文庫の回廊」は、岩波文庫がぎっしりと並んだスペースです。
岩波文庫の創業者である岩波茂雄氏が諏訪市の出身であるという縁もあってつくられた回廊は、本好きであればテンションがあがること間違いなし。

お篭もりしながら読む本をじっくり選んだり、昔読んだタイトルを見つけては思い出に耽ったりと、宿泊中は何度も足を運びました。
2.文人をイメージしてデザインされた素敵な客室を堪能
今回は、蓼科倶楽部プランという宿泊プランのセミスイートルームに宿泊しました。
蓼科倶楽部プランでは、かつて蓼科 親湯温泉に滞在した10人の文人たちをイメージした客室に宿泊できる人気のプランです。
お部屋に一歩足を踏み入れると、思わずわっと声がでてしまうような素敵な客室が眼前に広がります。

こちらのセミスイートのお部屋は約55㎡の洋室となっていて、暖炉のある広々としたリビングルームと寝室、雪のちらつく山々が望める素敵な客室です。
蓼科親湯温泉が創業した大正時代の雰囲気と、令和の時代のスタイリッシュな空気がミックスした客室がとても素敵です。
10人の文人たちをイメージした客室は、お部屋ごとにそれぞれ違った設えとなっていて、私が宿泊したお部屋は大正時代のアララギ派の歌人 島木赤彦をモチーフにしたお部屋でした。
当日までどのお部屋かはわからないのですが、10人の文人たちは他にも太宰治や幸田文、伊藤左千夫らのお部屋があります。

水回りも広々した洗面台に、浴槽、シャワーブースが完備された贅沢な設備となっています。
(お風呂は大浴場の他、貸切り風呂もあるのでお部屋のお風呂は使いませんでしたが)

部屋の隅には暖炉もあって、揺らめく炎の光を片目に読書に耽ることができます。

窓の外は薄ら雪化粧をしていて、最高気温もマイナスとなるような真冬の温泉宿で、じっくり本が読める幸せな時間を過ごしました。
3.地元の食材を使った絶品料理から貸切り露天風呂までたっぷりと堪能
読書を楽しみつつ、程なくすると夕飯の時間に。
蓼科親湯温泉のお食事所は全て個室になっているのが特徴で、信州の食材を使った和フレンチ「蓼科 山キュイジーヌ」 を頂きます。

メインディッシュの信州牛を使ったステーキをはじめ、信州の食材のフルコースを楽しみました。

長寿県としても知られる長野県の味噌や漬物などの発酵食品や新鮮な野菜や果物がふんだんに使われた品々は味も絶品ですが、体にも優しいご自愛メニューです。

合わせてりんごジュースの飲み比べセットも頂き、大満足の夕食となりました。
夕食を味わった後は大浴場へ。
大浴場は、畳のフロアに広々とした温泉が広がる癒しの空間でした。

こちらは大浴場前の待ち合いスペースですが、リニューアルしたばかりということもあって優雅な内装も素敵でした。
私のプランでは貸切り風呂がセットになっていたので、少し間をあけてこちらの露天風呂へ。

氷点下まで下がった露天で浸かる温泉はやはり別格です。
温泉で温まった後は、ラウンジで読書タイム。

ぎっしりと並んだ本棚には著名な文豪の全集から、何十年も前の古い版の貴重本まで壁一面の蔵書が並びます。

また、みすずLounge & Barと名付けられた併設のバーでは、様々なカクテルからコーヒーまで本のお供のドリンクを注文できます。

みすずLounge & Barは、みすず書房の社主が茅野市の出身であったことに因んで名付けられたそうですが、茅野・諏訪エリアには本に関係する人物が本当に多くいることに驚かされます。
素敵な家具や調度品に囲まれたラウンジの空間で、夜が更けていくのを感じながら本を読み進める幸せな時間を過ごしました。
翌朝の朝食は、信州の食材が豆皿に並ぶ和朝食の「蓼科 山ごはん」でした。

朝は雪がちらつく山々の風景をバックに、小鉢の料理やお魚を堪能しました。
素敵な宿をこころゆくまで楽しみながら、この日の本棚巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメのスポットですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみて下さいね。
【本好きにおススメしたい本-新書編】
2024年に発売されると同時に話題となった注目本。
多くの人の生活の根幹をなす「働く」ということと読書の関係を、具体例を交えながら紐解いていく構成がとってもスリリング!
読み口もスッキリしていてぐいぐいと引き込まれます。
ある人にはカルチャー本、またある人にはビジネス書、はたまた歴史書でもあって、セラピー本にもなる、すべての本好きにおススメしたい一冊です。
気になった人は是非チェックしてみてくださいね。
【本好きにおススメしたい本-漫画編】
古本屋「十月堂」を訪れるお客さんと店主とが織りなす、本と本を愛する人々の物語。
本っていいよなって改めて思える素敵な、素敵な漫画です。
私はこれから、折に触れてこの本を読み返すだろうなと思う、大切な一冊になりました。
2025年4月には続巻である2巻も発売予定なので、是非チェックしてみてください。
蓼科 親湯温泉
住所:長野県茅野市北山蓼科高原4035
アクセス:茅野駅からバスで約30分
創業:1926年
ホームページ:https://www.tateshina-shinyu.com/

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