八丁堀「本の森ちゅうおう」地下鉄駅前にできた森のような図書館をレポート

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今回は東京八丁堀の駅前にある本の森ちゅうおうを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

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1.八丁堀駅前に図書館と郷土資料館の複合施設がオープン

今回紹介する本の森ちゅうおうは、東京都中央区の八丁堀駅前にオープンした図書館・郷土資料館・ホール・カフェ等の複合施設です。

本の森ちゅうおうが建つのは八丁堀駅をでてすぐの場所で、A3出口をでて数十秒ほとで到着します。

東京都内の図書館をメインとした建物の中でもバツグンのアクセスの良さを誇る建物は、2022年12月にできたばかりの新しい建物です。

「共に創る森」をコンセプトにした建物は、大きな張り出したヴォリュームやバルコニーによるダイナミックなデザインが特徴です。

東西に長細い敷地に建つ建物は、南側にエレベーターや階段、トイレなどのコア部分をまとめ、北側や道路に面する東側を外部に対して開いた構成となっています。

この配置は北側エリアの地下に下水の暗渠が残されていることも関係していて、この北側エリアの暗渠上は立体的なオープンスペースと駐車場などに利用されています。

結果としてこの北側エリアは街から連続する立体的なオープンスペースとなっていて、訪れた人の憩いの場となっていました。
私が訪れた時も散歩をするおじいさんや子連れの夫婦などがテラスを散策していて、都心の一等地の中にできた小さな散策路を楽しんでいました。

また、外構のタイルやベンチ、テラスは、建物内部にも共通するボロノイ図というルールを元にした幾何学的なデザインとなっています。

自然のようでいて人工的、人工的なようでいて自然界の大きな法則や生物が織りなす秩序を感じるようなデザインが素敵です。

2.本の森を散策しながら素敵な図書館体験を

建物の構成は1階がカフェ、総合受付、多目的ホール、郷土資料館等の機能、2階が児童エリアや郷土関係の資料3階から5階が書架や学習室等になっています。

これまで別々の場所にあった郷土資料館と図書館がひとつの場所に集約されていて、中央区の文化の拠点のひとつとなることが期待されています。
蔵書数は約42万冊、座席は約450席と大きさもかなりの規模で、都心の駅からのアクセスも抜群の場所にこうした文化施設があるのはとても羨ましいです。

各階の周りには、書架に入る太陽光を計算しつつデザインされたテラスが張り出していて、天気のいい日はテラス席もオススメです。

私が訪れたのはちょうど秋ごろでしたので、気持ちのいい風が拭きビル群をちょっと高い位置から眺める独特の眺望が素敵でした。

ちなみに屋上も開放されていて、こちらも天気の良い日は絶好の佇みスポットになります。

館内の書棚は、よくある図書館のように理路整然とした水平垂直ではなく、角度をつけながら配置されているのが特徴です。
まさに様々な機能が森の生態系のように繋がり、共生しているのがとても面白かったです。

はじめて訪れたときは正直迷ってしまいましたが、建物の中を彷徨いながら本を探したり、お気に入りの場所を見つける体験は個人的には好きな体験でした。

現代の図書館では書籍の検索機能も充実しているので、こうした書籍の中を彷徨う体験もありだと改めて思いました。
この辺りは図書館の使い方や、どれくらい通い慣れているかによって是非が分かれると思いますが、他の利用者がどのように感じているのか気になります。

もう一つ印象的だったのが館内の明るさです。
北側がガラスの外装で大きく開かれていることもあって館内はかなり明るい印象的を受けました。
ガラスの外装面には学習室やベンチスペースがあったり、上下に繋がる階段が光の筒のようなデザインとなっていたりと陽の光がとても気持ちよかったです。

3.ちょっとした休憩にピッタリの1階カフェにも注目

館内を散策した後は、1階にはいるカフェアンペアで一休み。

こちらのカフェは建物入り口の隣りにあり、館内席のほか屋外のテラス席も用意されています。
今回はちょうどおやつの時間だったのでレモネードとチーズケーキをチョイス。

すっきりとした甘さのレモネードと、チーズケーキは読書と建築散策で疲れた脳と体ピッタリでとても美味しかったです。
メニューは他にもサンドイッチやパウンドケーキなどの軽食がありました。

刺激的な空間と本の世界をたっぷりと堪能してこの日の本棚巡りも大満足のものとなりました。
とてもおススメのスポットでしたので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。


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本の森ちゅうおう
住所:東京都中央区新富1-13-14
アクセス:八丁堀駅から徒歩約1分
オープン年:2022年
開館時間:
 平日:9:00~21:00
 日曜日、祝日:9:00~17:00
休館日:第3木曜日

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