早稲田「漱石山房記念館」文学の聖地に建つ素敵スポットをレポート

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こんにちは、やまです。
今日は早稲田・神楽坂エリアに2017年にオープンした新宿区立漱石山房記念館を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

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漱石ゆかりの地に建てられた日本初の漱石記念館を見学

今回訪れたのは、東京の早稲田駅と神楽坂駅のちょうど中間地点に建つ新宿区立漱石山房記念館。

元々この場所は、かの文豪夏目漱石がその晩年を過ごした「漱石山房」があった場所として長年文学ファンに親しまれてきた、いわば「文学の聖地」。
数年前までこの場所は都営住宅と漱石公園という名の小さな都営公園となっていましたが、都営住宅の老朽化・取り壊しと併せてこの土地の再整備が行われることとなり、日本初となる本格的な夏目漱石の記念館が完成しました。

実はこの記念館が建つ数年前に、文学好きの友人に連れられて漱石山房跡地をはじめとする早稲田~神楽坂の漱石関連スポットを巡ったことがあるのですが、漱石山房跡地はそれくらい文学好きの間では定番のスポットとなっていました。

夏目漱石ゆかりの建物と言えば、偶然にも昨年の秋に愛知県の明治村で森鴎外・夏目漱石住宅を見学したばかり。
明治村で見学した住宅は、元々は文京区の千駄木町に建っていて、1903年から1906年に漱石が住んでいた住宅です。
漱石が住んでいたのは3年間と短かったのですが、この3年間で「我輩は猫である」「草枕」「坊ちゃん」といった漱石の代表作が執筆された場所でした。

森鴎外・夏目漱石住宅(現在は愛知県の明治村に移築)

その後漱石は、1907年に教職を辞してここ早稲田南町に移り住み、教員時代の教え子や若手の文学者が集う漱石宅(漱石山房)では、木曜会という集いが開かれるようになったといいます。

まさに漱石の終焉の地にして、文学の聖地。

今回は約7年ぶりの訪問となりましたが、敷地の入口には漱石の銅像があり、通りがかりの人もスマホで写真を撮ったりする人気ぶりは変わらずの光景です。
実はこの銅像は、戦後日本を代表する彫刻家・デザイナーの富永直樹氏が制作したもの。
富永直樹氏といえば、日本の工業デザインの祖とも言われる人物で、日本初のカラー電話や家具調テレビといったデザインの生みの親でもありますが、まさか漱石の銅像も制作していたとは驚きです。

建物のデザインは様々な素材を組み合わせて多様な表情をつくっているのが特徴です。
一見してスタイリッシュな外観も、よくみると素材の錆や陰影がとても豊かにデザインされていて、どこか物語性を感じます。

また、建物のアプローチには、もともとの漱石山房に植えてあったバショウをはじめ、バナナや柿など一風変わった様々な植物が植えられています。
このちょっと変わった植物たちは、漱石の小説に出てくる植物が選定されているそうで、記念館に入る前から楽しませてくれます。

記念館の中に漱石山房をまるごと再現!漱石尽くしの展示空間を堪能

内部に入ると、エントランスが入場無料の展示スペースになっていて、漱石の小説や漱石山房の歴史などを楽しめます。
入って左手にカフェ、左奥にロッカー、右手が無料の展示スペース、その奥が有料ゾーンとなっています。

有料ゾーンの入館料は一般300円とお値段はかなりリーズナブル。
早速チケットを購入して中へはいります。
チケットと一緒にもらったパンフレットを見ながら内部を散策します。

有料ゾーンに入ってまず見えてくるのが、建物の中にまるごと漱石山房を再現した実物大の展示空間。
赤い絨毯の上に大量に積まれた本をはじめ、ペーパーナイフから老眼鏡ケースに至るまで書斎の中のディテールは、神奈川県立近代文学と東北大学付属図書の協力を経て再現されたものだとか。

展示室内は原則写真NGですが、こちらの書斎は撮影が可能です。
本好きとしてはこれだけでワクワクしてしまいますね。

漱石山房の窓の位置とその外側の記念館の窓の位置が巧妙にリンクしてデザインされていることも建築好きとしては注目ポイントで、窓から入り込む自然光が室内を優しく照らします。
漱石山房記念館ではこうした開口部が巧みにデザインされていて、自然光の演出の他にも建物の内外を視線で繋いだり、逆に抜け感を出すことで開放的な展示空間をつくり出しています。

こちらは漱石と一緒に写真が撮れる記念撮影スポット。
こちらのスポットも、バックの壁が大きな開口部となっていて、建物の外に視線が抜けるようにデザインされています。
漱石山房記念館はかなりコンパクトな建物ですが、そのコンパクトさを感じさせない広くて開放的な印象はこうした工夫から生まれているのですね。

漱石山房を出て2階に上がり、建物内をぐるりと周ると、企画展示スペースが見えてきます。
今回訪れた際は「所蔵資料展 漱石のミチクサ—『道草』草稿を中心に―」という展示が行われていて、記念館が所蔵する「道草」の草稿を中心に、晩年の漱石の足跡をたどることができました。
漱石山房記念館では「漱石のすべてが分かる」をコンセプトにしているだけあって、直筆のメモをはじめ貴重な資料が多く展示されていたのも興味深かったです。

企画展示スペースを出て大階段を下ると、最初のチケットカウンターがあったエントランススペースに戻ります。
チケットカウンターの横にはミュージアムショップもあって、漱石や文学に関わるグッズを購入できます。

併設された漱石カフェでひと休憩

展示を一通り楽しんだ後は、記念館内に併設されたCAFE SOSEKIで休憩。
CAFE SOSEKIでは小説「吾輩は猫である」にでてくる空也のもなかをはじめ、夏目漱石に関連するメニューがいくつもあります。

空也のもなかセットが気になるところですが、残念ながら品切れだったので、代わりにお干菓子セット(770円)を注文。

お干菓子セットは1804年創業の三谷製糖のお干菓子とドリンクのセットですが、甘いお干菓子とコーヒーの相性はバツグンでした。

コーヒーの容器は、ミルクを入れると見えなかった黒猫が現れるというなんとも素敵なしかけです。

エントランスの両側が丸々カフェスペースになっているので、アプローチの緑の楽しみながら束の間のティータイムを楽しめます。
カフェスペースはちょっとしたブックカフェにもなっていて、後ろの本棚にある本を自由に読むことができます。

最後に漱石公園を散策

最後に記念館の北側に隣接する漱石公園を散策。
記念館が建つ前からある公園では、子供を連れたママさんや、ベンチに佇むおじいさんの姿が見られて、地元の人の憩いの場になっていることが伝わってきます。

写真の右手にある石の塔は通称「猫塚」と呼ばれる塚で、1920年に漱石家で飼っていた猫などの動物の供養の為につくられたものだそうです、
元々の猫塚は今とは違った形の石塔でしたが、空襲で壊れてしまったものを、その破片を使って1953年に再建したものが現在の石塚となっています。

猫塚の足元には旧夏目邸の基礎の一部が少しだけ残されています。
この基礎は漱石山房記念館を建設する際の調査によって発見されたもので、漱石が亡くなった後に建てられた夏目邸の母屋のものとのこと。

公園の片隅に建つ道草庵は、記念館が建つ前からある資料館です。
以前訪れた際は、この土地に建つ漱石の展示はこの小さな道草庵だけだったというのも今や少し懐かしいです。

たっぷりと漱石にまつわる展示を堪能して、大満足の1日となりました。
漱石山房記念館は文学好きのみならずとも楽しめるとってもおススメのスポットですので、興味のある方は是非一度訪れてみて下さいね。


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新宿区立漱石山房記念館
住所:東京都新宿区早稲田南町7
アクセス:早稲田駅から徒歩約10分、神楽坂駅から徒歩約10分
オープン年:2017年
開館時間:10:00~18:00
漱石公園開園時間:
 4月~9月 8:00~19:00
 10月~3月 8:00~18:00
休館日:月曜日、年末年始
観覧料(通常展):一般300円
ホームページ:https://soseki-museum.jp/

※記載の内容は記事執筆時点のものですので、訪れる際はホームページ等で最新の情報を確認してください

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