今日は東京都内で味わえる文豪・作家が愛したグルメをレポートしたいと思います。
現在も残る貴重なお店、気になったお店があれば是非チェックして訪れてみて下さいね。
1.鳥割烹 末げん(新橋)

はじめに紹介する鳥割烹 末げんは新橋のSL広場からすぐの場所にある鳥料理店です。
1909年創業の老舗の店舗は、三島由紀夫が足しげく通っていたことでも知られています。
三島由紀夫と言えば、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決をしたことが有名ですが、自決前夜に最後の晩餐を食べたお店がこの末げんです。
現在ではランチ営業もしていて、ランチの看板メニューである鳥の挽肉と鳥だしスープを卵で綴じた親子丼のかま定食など、老舗の味を気軽に楽しむことができるおススメの文豪グルメスポットです。

紹介記事
・新橋「末げん」三島由紀夫が最後の晩餐に訪れた名店でランチ
住所:東京都港区新橋2-15-7 S-PLAZA弥生 1階
アクセス:新橋駅から徒歩約2分
創業:1909年
営業時間:
11:30~13:30
17:00~22:00
定休日:日曜日、祝日
2.どん底(新宿)

続いて紹介するどん底は1951年に創業した老舗の居酒屋です。
どん底はかつて三島由紀夫が「世界的水準」と評して足繁く通ったことでも知られています。
どん底という店名も、ロシアの作家ゴーリキーの戯曲にちなんで名づけられたもので、三島以外にも数々の作家や著名人に愛される酒場でした。
1950年代に建てられた建物の内部はかなりの狭さなのですが、その分だけお客さんの熱気やワイワイガヤガヤとした雰囲気を直に感じることができます。
ゴーリキーの戯曲「どん底」は、どん底に生きる人たちが持つどうしょうもない人間らしさや、生の輝きを感じさせてくれる作品ですが、この酒場からも作品に通じるような人々の生の営みを存分に感じることができます。


住所:東京都新宿区新宿3-10-2
アクセス:新宿三丁目駅から徒歩約2分
創業:1951年
営業時間:
平日: 17:00~24:00
土曜、日曜、祝日 11:00~24:00
ホームページ:http://www.donzoko.co.jp/
3.そば処 浅野屋(田端)

そば処 浅野屋は田端駅西口の江戸坂を登ったところにある蕎麦屋さんです。
田端駅周辺は明治時代につくられた東京美術学校(現在の東京藝術大学)の下宿先として多くの芸術家の卵が暮らした通称「田端文士村」があり、多くの若き日の文豪や芸術家が暮らしていたことでも知られています。
田端文士村の中でも特に代表的な作家が、大正時代から昭和初期にかけて田端に暮らしていた芥川龍之介で、ここ浅野屋も芥川が通ったお店として知られています。
建物は新しくなりましたが、和風の心地よい雰囲気漂う店内で頂く昔ながらのお蕎麦は、シンプルですがとっても温かい味でした。

住所:東京都北区田端6-4-1
アクセス:田端駅から徒歩約5分
創業:1916年
営業時間:11:00~15:30、17:00~20:00
定休日:日曜日、祝日
4.羽二重団子(日暮里)

羽二重団子は、日暮里駅から程なく歩いたところにある芋坂に面して建つ団子屋さんです。
夏目漱石の「吾輩は猫である」や正岡子規の「道灌山」などにも登場し、田端文士村からほど近いことから多くの作家も口にした団子屋さんは創業200年以上の歴史を持つ老舗店。
きめ細かく甘さを抑えたこしあんと、生醤油の香ばしい焼団子には、シンプルながら歴史の詰まったこだわりの味が受け継がれています。

住所:東京都荒川区東日暮里5-54-3
アクセス:日暮里駅から徒歩約3分
オープン年:1819年
営業時間:
平日 9:30~16:30
土曜日、日曜日、祝日 10:00~16:30
ホームページ:https://habutae.jp/
5.鰻割烹 伊豆榮(上野)

鰻割烹 伊豆榮(いずえい)は、上野の不忍池を望む立地に建つ老舗の鰻屋さんです。
多くの鰻屋が生まれた江戸時代中期に創業した伊豆栄は、明治に入ってからは文化人に愛される鰻屋さんとしても知られるようになりました。
森鴎外や谷崎潤一郎らもその味を愛し、作品の中にも度々登場し、香ばしく脂ののった鰻に秘伝のタレが絡み合ううな重は絶品。
現在は200席を超えるビルとなっていて、多くの人々で賑わう人気店となっています。

詳細記事
・上野「鰻割烹 伊豆榮」文豪も愛した老舗の鰻屋さんをレポート
住所:東京都台東区上野2-12-22
アクセス:上野駅から徒歩約4分
創業:江戸時代中期
営業時間:11:00~21:00
ホームページ:https://izuei.co.jp/
6.蓮玉庵(上野)

蓮玉庵は、不忍通りから1本はいった仲町通りに建つ老舗のお蕎麦屋さんです。
江戸時代後期の1859年に創業した蓮玉庵は、多くの文化人や作家に愛されたお店としても知られます。
蓮玉庵は、森鴎外の著作に登場したり、樋口一葉の日記にその名が記されていたり、歌人・斎藤茂吉の歌に詠まれていたりと、多くの文豪馴染みの店だったことでも知られています。
現在の店舗は戦後間もなくに建て替えられたもので、入口は少し入りづらいですが、老舗の味をゆっくり味わえる上野の隠れた名店です。

住所:東京都台東区上野2-8-7
アクセス:上野駅から徒歩約5分
創業:1859年
営業時間:
平日 11:30~19:30
日曜日・祝日 11:30~19:00
定休日:月曜日、第2・4火曜日
7.神谷バー(浅草)

神谷バーは、浅草駅前の吾妻橋交差点に建つ老舗のレストラン・バーです。
神谷バーと言えば太宰治の人間失格をはじめ数々の作品にも登場するブランデーベースのオリジナルカクテル「電気ブラン」が有名で、多くの作家や文化人が愛した店としても知られています。
現在の建物は今から100年以上前の1921年に建てられたもので、大正ロマンの雰囲気を感じる店舗も魅力のひとつ。国の登録有形文化財でもある歴史ある建物で、とっておきの酒と食事を楽しめる浅草のイチオシグルメスポットです。

住所:東京都台東区浅草1-1-1
アクセス:浅草駅から徒歩約1分
営業時間:11:00~20:00
定休日:第2月曜日、火曜日
その他:国登録有形文化財
ホームページ:http://www.kamiya-bar.com/
8.鳥すきやき ぼたん(神田須田町)

神田の須田町エリアは、関東大震災(1923年)の後の大正~昭和初期に建てられた古い料理店や料亭が今も残るエリアでもあります。
こちらの鳥すきやき ぼたんは明治30年創業の鳥すきやき専門店で、食通として知られる池波正太郎が足繁く通っていたお店です。
ぼたんでは昔ながらの味を落とさぬように、現在でもガスではなく備長炭と鉄鍋を使っているこだわりのお店。歴史と風格を感じる建物で絶品の鳥すきやきを味わえるおススメのお店です。

詳細記事
・神田「ぼたん」大物作家も愛した老舗の鳥すきやき店をレポート
住所:東京都千代田区神田須田町1-15
アクセス:淡路町駅・小川町駅から徒歩約2分、神田駅から徒歩約9分
創業:1897年
営業時間:11:30~21:00
定休日:日曜日、祝日
その他:東京都選定歴史的建造物
ホームページ:https://www.sukiyaki-botan.co.jp/
後半も注目の文学グルメスポットを紹介します。