松本「哲学と甘いもの」古民家を改修したを温泉街のブックカフェをレポート

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今回は先日紹介した松本本箱に引き継ぎ、松本市にある哲学をテーマにしたブックカフェ哲学と甘いものを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

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1.浅間温泉の老舗旅館の再生プロジェクトでつくられたブックカフェを訪問

今日紹介するのは、長野県松本市の浅間温泉の一角に2020年にオープンしたブックカフェ 哲学と甘いものです。

浅間温泉のブックスポットは、先日老舗の旅館「小柳」を松本本箱を紹介しましたが、今回訪れた哲学と甘いものも、この改修プロジェクトの一環としてつくられたカフェです。

浅間温泉は、長野県の松本駅からバスで30分ほどのところにある温泉街です。
旅館「小柳」は、江戸時代初頭に創業の老舗の旅館。今回のリニューアルでは、旅館の建物だけでなく、新たに作られた湯処や近隣の古い建物を改修したカフェも合わせて整備が行われ、松本十帖という名前で再オープンしました。

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哲学と甘いものは、本体となる旅館からさらに坂道を3分ほど登ったところにあります。

坂を登ると古商店をリノベーションした建物が見えてきます。

2.「考えるための喫茶店」をテーマにした素敵なブックカフェを堪能

昔ながらの風情ある建物の中に入ると、陰影豊かな店内空間が広がります。

店舗を入ってすぐの場所が注文カウンターとなっていてまずは、そこで注文を行います。
座席は正面のカウンターから左にコの字を描くように広がっていて、外からは見るより店内は広々している印象でした。

こちらのカフェは「自分を見つめる」「人生を考える」をテーマにしているのが特徴で、店内には思想・哲学系の書籍を中心に様々な本が並べられています。

席は道路に面したカウンター席をはじめ、複数人で座れるテーブル席、くぼんだ壁の中に作られたベンチ席、奥のソファ席など色々なタイプの席があり、皆思い思いの時間を過ごしていました。

ちなみに並べられた本は、哲学書といっても難解でとっつき難い専門書が並んでいるというわけではありません。
あくまで本を通じて自分を見つめ直したり、日常の中のあれこれについて思いを巡らせるきっかけになるような選書となっています。
また、地元松本を紹介した地域の本なども多く置かれていたり、話題の映画などに絡めた本も置かれていて、普段哲学書に馴染みが薄いという人でも十分楽しめます。

尚、店内は考え事や物思いに集中できるように声はヒソヒソ声を推奨ということなので、訪れた際にはご注意くださいね。

3.素敵な空間と甘いものを堪能しながら自分をみつめるひとときを

こちらのカフェのメニューは、考えすぎて疲れてきたら脳に糖分をということから、店名の通り甘いものがたくさん取り揃えられています。

今回頂いたのは看板メニューのひとちであるこちらの哲学プリン。

提供までに少し時間がかかりますが、本を片手に物思いに耽っていると、キッチンから焦がしたカラメルの甘い香りが脳を刺激してきます。

プリンは甘すぎないちょうどよい味わいで、ゆっくりと食べ進めるのにもピッタリでとても美味しかったです。

メニューはプリンの他にもパンナコッタやコーヒーゼリーがあったり、甘味の他にも他にもトーストなどのフードメニューもあります。

飲み物も美味しいだけでなく、溶けて薄まらないよう金属製の氷となっているのもブックカフェらしい素敵な気遣いでした。

店内は時間が優しくゆったりとした時間が流れていて、最初は少しドキドキしながらお店に入りましたが、時間が経つにつれてどんどんと居心地がよくなってくるのもとても素敵です。
古い建物の良さを引き出した内装は、例えば店内の照明は本が読めるのに最低限のライトだけなのですが、外から入る自然光がとっても明るく、時間や天候によって刻々と変化していました。

谷崎潤一郎の陰翳礼讃にあるような翳りの美学と、翳りから生まれる想像力が空間全体に広がっていて、まさにこのブックカフェのコンセプトとも一致した素敵な空間となっています。

建物の改修デザインを手掛けたスキーマ建築計画は、古い建物をリノベーションしたカフェ等を数多く手掛けていますが、ここ哲学と甘いものでも元の建物の素材を活かしつつ、古さと新しさが融合するデザインが随所にみられます。

味わい深い空間と甘いもの、非日常の中で自分と向き合う時間を堪能して、この日の本棚巡りも大満足なのもとなりました。
とてもオススメのカフェですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。


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哲学と甘いもの
住所:長野県松本市浅間温泉3-12
アクセス:松本駅からバスで約30分、下車後徒歩約6分
オープン年:2020年
営業時間:10:00~17:00
ホームページ:https://matsumotojujo.com/journal/archives/924

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