芦屋「芦屋市谷崎潤一郎記念館」谷崎の魅力を堪能できる記念館をレポート

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今回は兵庫県芦屋市にある芦屋市谷崎潤一郎記念館を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

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1.兵庫県芦屋市にある谷崎潤一郎の記念館を訪問

今日訪れたのは兵庫県の芦屋市にある芦屋市谷崎潤一郎記念館です。
この芦屋市谷崎潤一郎記念館は昭和の終わりの1988年にオープンし、作家谷崎潤一郎の様々な資料の展示や文学に関連した企画、地域のイベントなどが行われています。

谷崎潤一郎といえば、明治から昭和にかけて活躍し、大正時代の1923年に起こった関東大震災後は関西に移り住み執筆活動を行っていたことでも知られる作家です。
ここ神戸市は、引越し魔としても知られた谷崎が幾度も引っ越しを行い、数々の名作が生まれた場所でもあります。

谷崎潤一郎記念館

芦屋市谷崎潤一郎記念館があるのは、阪神本線の芦屋駅から歩いて15分ほどの場所。
記念館へは徒歩でもいけますが、駅前からはバスも出ているので訪れる際はバスを使うとスムーズです。

記念館は芦屋市立美術博物館と芦屋市立図書館に挟まれた場所にあり、阪神芦屋駅けらはバスで5分ほど進んだ「緑町」バス停を降りてすぐの場所にあります。
バスを降りて1〜2分ほど歩くと、記念館の入口が見えてきます。

谷崎潤一郎記念館

入口横には神戸市東灘区岡本の旧谷崎邸にあった重さ約15tの庭石が移設されてお出迎えしてくれます。

谷崎潤一郎記念館

記念館の建物は関西を中心に活躍した建築家の富家宏泰氏が設計を手掛け、谷崎の旧居である潺湲亭(せんかんてい)などをモチーフにしてデザインされた趣のある建物となっています。

2.谷崎のことがより好きになる興味深い展示の数々を堪能

紅葉の映える深い軒をくぐって中に入ると、まずは受付カウンターがありチケットを購入。
入館料は一般300円とリーズナブルで、私が訪れた際も混雑はしていませんでしたが谷崎ファンと思われる人が何人もみられました。

私の前でチケットを購入していた人は、文庫本を持参していて、チケットカウンターの横にある記念のスタンプを谷崎と思われる文庫本に押していました。

館内は入ってすぐ右手に企画展示室、奥にロビー展示があり、更に奥にはイベントなどができる会議室があります。

展示室では時期ごとにテーマを変えた展示替されていて、私が訪れたときは「モノたちの物語り」展が開催されていました。
展示室内は撮影禁止のため写真はありませんが、谷崎が最後まで使っていた文机や「細雪」ゆかりの琴、代筆原稿など谷崎ゆかりの様々なモノたちを堪能できました。

かつて読んだことのある名作の裏側や物語が誕生するまでの経緯などはとても興味深く、大文豪として知られる谷崎の人間的な部分や愛嬌のようなものが伝わってくる展示でした。

記念館には他にもロビー展示があったり、谷崎に関する貴重な本が並べられた本棚があったりと、コンパクトな建物ですが充実した展示を楽しめました。

また、お手洗いは谷崎の著作陰翳礼讃をモチーフにしたデザインとなっていました。
真っ黒な壁紙にトイレの器具も真っ黒というこだわりのトイレがとても面白かったです。

3.水のせせらぎが心地よい庭園と現代アートを堪能

館内を楽しんだあとは、庭園を散策しました。

この庭園は建物のモチーフにもなった潺湲亭(せんかんてい)をイメージしてつくられたもの。
潺湲とは水のせせらぎを意味する言葉ですが、色づく紅葉と流れる水の音がとても美しく心地よい庭園でした。

谷崎潤一郎記念館

この日は、現代アートからの「谷崎礼讃」岩野勝人・日下部一司という展示が行われていて、ロビーと庭園では谷崎の美意識にインスピレーションを得たアート作品が展示されていました。

谷崎潤一郎記念館

例えば鮮やかな紅葉に対比されるように置かれた赤いワイヤーは「脚」を形どっていて、庭園内の様々なところに点在していました。脚フェチの谷崎のことを思うとこちらもニヤリとしてしまいます。

ワイヤーアートは他にも谷崎が愛したモチーフで形つくられていて、伝統的な庭園と数寄屋造りの建物と現代アートのコントラストが鮮やかでとても面白かったです。

最後にミュージアムショップで谷崎グッズを入手。
クリアファイルなどの定番グッズから記念館の25周年の年につくられた図録など、魅力的なグッズが満載でした。

谷崎記念館をたっぷりと堪能して、この日の本棚巡りも大満足で終了。
とてもオススメのスポットですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。


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芦屋市谷崎潤一郎記念館
住所:兵庫県芦屋市伊勢町12-15
アクセス:芦屋駅から徒歩約15分
オープン年:1988年
開館時間:10:00~17:00
休館日: 月曜日
入館料:
 一般300円
 大学生・高校生200円
 中学生以下無料
ホームページ:https://www.tanizakikan.com/index.html

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