今回は東京水道橋にあるとんかつ店かつ吉水道橋店を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
1.かの文豪も愛した水道橋のとんかつ店を訪問
水道橋の東京ドームシティの目の前に三島由紀夫や川端康成などの文豪が通ったとんかつ店があると聞き、今回訪れてきました。
かつ吉(かつきち)水道橋店があるのは、水道橋駅を降りてすぐの場所。
白山通りという大通りを挟んで目の前に東京ドームシティがみえる好立地です。
このかつ吉は、かつて後楽園のジムに通っていた三島由紀夫が足繁く通ったり、創業者である吉田吉之助が懇意にしていた川端康成もその味を愛していたことで知られるとんかつ店です。
水道橋駅をでて1分ほど歩くと、かつ吉がはいる全水道会館のビルが見えてきます。かつ吉がはいるのはこちらのビルの地下1階。
入口に近づくと大きな看板のメニューや木材に大きく彫られたかつ吉の看板がみえてきます。
かつ吉はオープンしたのは前々回の東京オリンピックが開かれた2年前の1962年。
こちらのビルは1986年に建て替えられたものですが、建て替えに際しては創業当時の内装材を再利用したりして現在の店舗がつくられました。
地下への階段を下ると、ビルの中ですが小さな石庭があったりと、趣のある設えに期待感があがります。
私が訪れたのは週末の開店と直後の11時過ぎごろでしたが、既に店内には数名のお客さんがいました。
かつ吉はメディアで度々紹介されたり、食べログのとんかつ100名店にも何度も選出されていることからお昼の時間は行列ができるほどの人気店です。
こちらは入り口入ってすぐの待合スペースですが、趣がありとても居心地のいい空間でした。
店内にはグループで利用できるテーブル席や座敷席から、円形テーブルのカウンター席まで約100席ほどの座席があります。
今回利用したカウンター席の周りには大量の蕎麦猪口やお皿がディスプレイされていて独特の雰囲気を醸し出しています。
創業者の吉田吉之助は、明治の末期に明治期に煙草王と呼ばれた岩谷松平の子として生まれた人物でした。その後長野県安曇市の吉田家に養子に出され波乱万丈の人生を送りながら創業したのがかつ吉でした。
吉田氏は美術や骨董品に造形が深く、「よいものはよい」という審美眼の持ち主だったそうで、ここ水道橋店の店舗の内装も古木や無垢の木材や、玉川上水の水道木管などを利用した迫力の空間が受け継がれています。
ビルの地下ということもあり、不思議で独特の空間は、時代を超えてタイムスリップしたかのような年代不定の懐かしい空間をつくりだしています。
文豪では特に三島由紀夫が楯の会のメンバーを連れて通っていたそうです。
店舗としては建て替えを経ていますが当時の三島もこの古材や美術品に囲まれた空間で舌鼓を打っていたのかと想像すると感慨深いです。
2.こだわりの素材と受け継がれた調理法でつくられた絶品料理を堪能
かつ吉では、毎日厳選された国産銘柄豚をつかったとんかつを厳選しているそうで、素材には特にこだわっています。
今回はランチの時間に訪れましたが、せっかくなので色々な味を楽しめる3種盛りの定食をチョイス。
3種盛り定食は、3種のフライとサラダ、ごはん、赤出汁、お漬物がセットになったメニュー。
とろけるような柔らかなヒレカツや、大迫力のぷりぷりのエビフライなどこだわりのカツを一挙に楽しめます。
最初にフォークとナイフを渡されたのですが、巨大なエビフライが届いてその理由に納得。
身がぎっしり詰まったぷりぷりのエビフライは絶品。濃厚な海老味噌もたっぷり味わえて大満足の一品でした。
厳選されたお肉も絶品でしたが、コーン油とごま油をブレンドしたこだわりの油や専門の工場で焼かれたパン粉など素材のこだわりによる総合芸術ともいえるカツ食体験ができました。
メニューは他にも三島由紀夫がよく注文していたというビフテキの他、ハンバーグやお刺身など様々なので、次回訪れた際には違ったメニューも味わってみたいと思います。
受け継がれたこだわりの味をたっぷりと堪能して、この日の文豪スポット巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメのお店ですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。
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かつ吉水道橋店
住所:東京都文京区本郷1-4-1 全水道会館 地下1階
アクセス:水道橋駅から徒歩約1分
オープン年:1962年
営業時間:
平日11:00~15:30、17:00~22:30
土曜日11:00~22:30
日曜日・祝日11:00~22:00
ホームページ:https://katsukichi.owst.jp/
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