竹橋「国立公文書館」貴重な公文書の世界を体感できる隠れたオススメスポットをレポート

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今回は東京竹橋の国立公文書を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

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1.北の丸公園の一角に佇む国立公文書館を訪問

今日訪れたのは地下鉄竹橋駅から程なく歩いたところにある国立公文書館です。

実はこの日は、国立公文書館のお隣にある東京国立近代美術館の展覧会を見学したのですが、美術館の周りを散策しているとすぐお隣に国立公文書館なる建物があることに気づき、せっかくなので訪れてきました。

国立公文書館

国立公文書館は竹橋駅から歩いて3分ほど、皇居の北側にある北の丸公園の一角にあります。
国立公文書館は、その名の通り歴史的に重要な公文書を保存・公開するための施設で、旧内閣文庫から引き継いだ古文書や歴史資料を合わせると約130万冊以上の蔵書数を誇る施設となっています。

国立公文書館

蔵書や資料は定期的に開催される様々な企画展や年に一度の特別展で公開されていて、展示室では貴重な資料を原則無料でみることができます。

私が訪れたこの日も令和5年の特別展「大正時代―公文書でたどる100年前の日本―」が開催されていて、入場無料のピンクののぼりに誘われて、始めて中に入りました。

国立公文書館

現在の国立公文書館の建物は、屋根の深い庇が印象的なシンプルな建物で1971年にオープンした時の建物がそのまま使われています。
遊びの少ない堅実で堅牢な姿は、まさに公文書館のイメージにピッタリといったところです。

ピロティとなっている1階にはベンチや休憩コーナーも設置されていて、近づくと分かる親しみやすさもこの建物らしいです。

日本では明治時代につくられた各省の公文書は、それぞれの機関ごとに保存されていましたが、戦後公文書の散逸防止や保存の観点から国立の公文書館の建設が計画された経緯があります。

歴史的資料の散逸防止と公開という観点でいうと、以前このブログで紹介した日本近代文学館が同時期に計画された資料館でした。
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どちらも1960年前後から計画が本格化し、1967年に日本近代文学館が、1971年に国立公文書館がオープンとなりました。
どちらの施設もコンクリートのシンプルな外壁と水平に張り出した深い庇が印象的な建物となっていて、その共通点がとても興味深いです。

2.貴重な歴史資料を間近で感じられる展示がスゴい

建物の中は1階が展示スペースとなっていて、向かって左側が今回の特別展の展示空間となっています。

エントランスでは外部のピロティ越しに皇居の豊かな緑地が目に飛び込んできて気持ちがいいです。
建物としては派手さはないですが、思った以上に好感が持てる建物に、建築ファンとしても嬉しくなってしまいます。

国立公文書館

展示スペースはコの字型となっていて、ぐるりと回ると最初のエントランス・エレベーターホールにもどってくるシンプルな構成です。
ちなみに展示にもよりますが、今回の展示では写真の撮影もOKとなっていたのも嬉しいポイントです。

大正をテーマにした今回の展示では、はじめに大正への改元時に交付された詔書から展示がスタートしていました。

こちらで展示されている資料は原本なのですが、国立公文書館ではこうした原本展示が多くあり、まさに歴史の1ページとなった貴重な資料を間近でみることができます。

展示スペースの広さは大きくはないので、比較的短時間で回れるのも嬉しいポイント。

今回は隣の国立近代美術館に立ち寄った帰りに寄りましたが、無理なく集中して展示を楽しむことができました。

こちらは、大正12年(1923年)の11月に閣議決定された帝都復興計画の文書です。
今から約100年前の1923年に起きた関東大震災は東京をはじめとする首都圏に甚大な被害をもたらしました。こちらの文書はその約2ヶ月後にだされた復興計画の大綱です。
このように国立公文書館では、原著をみることなど想像もしていなかった公文書と出会えるのが面白いです。

その他にも歴史の転換点となる貴重な公文書をいくつも見ることができて、充実した鑑賞体験ができました。

国立公文書館

実際の原資料をみることで、今までは遠い存在に感じていた歴史との距離感がより近くリアルに感じることができるようになったのもとてもよかったです。

貴重な公文書の世界をたっぷりと堪能して、この日の本棚巡りも大満足なものとなりました。
とてもオススメのスポットですので、皆さんも機会があれば是非立ち寄ってみてくださいね。


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国立公文書館
住所:東京都千代田区北の丸公園3-2
アクセス:竹橋駅から徒歩約3分
オープン年:1971年
開館時間:9:15~17:00
休館日:日曜日、月曜日、祝日
入館料:無料
ホームページ:https://www.archives.go.jp/

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