荻窪「本屋title」レトロ建築を改修した話題の書店をレポート

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こんにちは、やまです。
今日は荻窪と西荻窪の中間地点に建つ話題の書店 本屋titleにいってきたので、その模様をレポートしたいと思います。

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1.昭和初期の建物を改修!話題の書店本屋titleが面白い

今日訪れたのは東京荻窪の青梅街道沿いに建つ本屋さん、その名も本屋title。
最近は、いわゆる独立系書店・インデペンデント書店と呼ばれる個性的な本屋さんが増えていますが、そんな独立系書店の中でも話題にあがることが多いのがこちらの書店です。

本屋titleは、2015年に閉店となったリブロ池袋本店でマネージャーを務めていた辻山良雄さんが、2016年の1月に開いた街の本屋さんです。

本屋Titleの外観

JR荻窪駅の北側を走る青梅街道を程なく進むと、昭和初期に建てられた古商店を改修した本屋titleが見えてきます。
鈍く光る銅板の外装の建物は、いわゆる「看板建築」と呼ばれるもの。

看板建築は大正時代の1923年に起きた関東大震災をきっかけに全国で流行した建築様式で、木造の商家の正面部分に銅板やモルタルで西洋風のデザインを施した建物のこと。

本屋Titleの外観

看板建築のデザインはいわゆる建築家ではなく、当時の職人さんが見様見真似で西洋建築の要素を取り入れたこともあって、アカデミックな建築とは違った楽しみと味わい深さがあります。

こちらの建築も以前は総菜や精肉を販売する商店だったようですが、近年続々と建替えによって取り壊される看板建築が多くなる中、まさか本屋さんに生まれ変わるとは。
本好き&建築好きとしては嬉しい限りです。

2.こだわりの店内は本との出会いが満載

店内は1階が本屋さん、奥に小さなカフェスペース、2階がギャラリー兼イベントスペースとなっています。

本屋Title

店内には店主の辻山さんが選んだ約1万冊の本が並んでいます。
辻山さんは2015年まで池袋のリブロ本店で統括マネージャーを務めていたそうで、同店の閉店と共にリブロを退社してこちらの本屋titleを開いたそう。

店内はかなりコンパクトなスペースなのだけど、書店の平積みでよく見かける話題の本はもちろんのこと、タイトルや表紙の装丁から思わず手にとってしまうような本が各ジャンルあるのがいいですね。

通常の本の他にも、いわゆるZINEのような冊子もおいてありました。
建築好きとしてはシブビル手帖が気になる!ということで、いくつかあるうちの2冊をゲット。

大型書店だとスルーしてしまうようなジャンルでも、楽しく棚を見ながら面白そうな本を発掘できるのは、小さな書店ならではです。

店主の辻山さんは、一見ちょっと強面(?)で、奥の壁で仕切られたカウンターに座っていているのですが、この壁の仕切りは店主の目を気にせずゆっくり本を選んでほしいとで、あえて壁を設けているそう。
小さな書店だと、店内のすべてを見渡せるカウンターに座ってるのがどうにも苦手なので、この気遣いはとてもうれしいです。

この本屋さんができるまでの詳細はこちらの辻山さんの著書でも知ることができますので、興味のある方は是非手に取ってみて下さい。

3.二階のギャラリースペースと一休みできるカフェにも注目

本屋titleは、書店の奥のスペースがカフェスペースに、2階がギャラリー兼イベントスペースになっています。

ギャラリー兼イベントスペースは階段を上がった2階にあって、その時々に応じて企画された展示が楽しめます。
さすが昭和初期の建物を改修した物件だけあって、階段はちょっと急勾配。

2階は想像以上にきれいに仕上げられていて、道路側の窓からはやさしい自然光がたっぷり入ります。

本屋Titleのギャラリー

フローリングをはじめ内装も明るく統一されていて、シンプルなだけに展示物がよく映えます。
まさに白地のキャンバスのようなデザイン。

淡いブルーの壁紙がかわいいカフェは、カウンター席とテーブル席に分かれていて、ケーキや珈琲を頂きながら購入した本を楽しめます。

本屋Titleのカフェ

カフェスペースは床がちょっと高くなっていて、書店とは繋がっているけどちょっと違った雰囲気。

テーブル席は書店からは見えない位置にもあって、中に入ってみると珈琲片手に本を読んでる人がもいました。
先ほどの店主のカウンターもそうですが、ゆっくり本との時間を楽しんでもらう為の工夫が随所にみられます。

本屋Titleのカフェ

席についたらりんごのタルト(550円)アイスコーヒー(470円)を注文。
りんごのタルトはアーモンドクリームの香りが漂う優しい味で、珈琲ともよく合います。

この他にも、カフェのメニューはフレンチトーストやケーキなどもあるので、今度来たときには違ったメニューも試してみようと思います。
ちなみに飲み物にはワインもありました。次はお酒も飲みたいな。

本屋から素敵なカフェまでたっぷりと堪能して、この日の本棚巡りは大満足なものとなりました。
駅からはちょっと歩きますが、全国からお客さんが訪れるというのも納得の、とっても素敵な本屋さん体験ができました。

本屋Title
住所:東京都杉並区桃井1-5-2
アクセス:荻窪駅から徒歩約10分
オープン年:2016年(建物は昭和初期)
営業時間:12:00~19:30(日曜日は19:00)
定休日:水曜日・第三火曜日
ホームページ:https://www.title-books.com/

※記載の内容は記事執筆時点のものですので、訪れる際はホームページ等で最新の情報を確認してください

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