今日は三浦半島の南端、三崎港の近くにある本と屯(ほんとたむろ)を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
1.三浦半島の南端にできた街の蔵書室を訪問
今回友達に誘われて三浦半島にちょっとした旅行をする機会があったのですが、そこで訪れたのが、今日紹介する三崎港蔵書室 本と屯です。
![三崎港蔵書室 本と屯](https://hondana-hyakkei.com/wp-content/uploads/2023/07/aece46a5fc7e43a243fa50e487a17b33-302x400.jpg)
本と屯は「蔵書室」という名前にあるように、一般的なブックカフェとは少しだけ違ったブックスポット。この本と屯は、本が読めてカフェも併設しているという意味では確かにブックカフェなのですが、「蔵書が街に開放されていて、自由に佇める、そしてドリンクも飲める」という表現が最も近い、なんだか不思議で自由な雰囲気をのあるスポットなのです。
本と屯は2017年にオープンした蔵書室ですが、港が近いこともあってこの建物は元々は地元の船具店さんでした。
船具店が閉店したあとの空いたスペースを改修してできたのが現在の蔵書室。
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本と屯があるのは三浦半島の南端の三崎港近くの商店街の一角。
バスでアクセスする場合は京急三崎口駅から京浜急行バスの三崎港方面行きに乗って15分ほど進んだ三崎港バス停から程なくのところにあります。
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最寄りの停留所である三崎港バス停は、三崎港周辺を散策する際の起点となるバス停。
周辺には海鮮が味わえる定食屋さんがいくつもあったり、うらりマルシェという大きな物産館があります。
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三崎港バス停から歩いて2、3分で本と屯の店舗に到着です。
![三崎港蔵書室 本と屯](https://hondana-hyakkei.com/wp-content/uploads/2023/07/b574fb0df59ab1e2282a9ec3b786ac4a-400x300.jpg)
白い暖簾と古い建物のコントラストが鮮やかです。
ちなみに暖簾の絵は、吉田戦車さんによるものでした。
2.いつまでもいたくなる素敵な空間で本との素敵なひと時を
本と屯では数千冊の蔵書が壁一面に並べられていて、訪れた人は自由に読むことができます。
店内は道路に面した土間のスペースと、奥の小上がりになったスペースに分かれています。
今回はドリンクを注文して、奥の小上がりスペースを使わせてもらいました。
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この店舗を運営するのはご夫婦で立ち上げた出版社であるアタシ社のお二人。
アタシ社はここ三浦市で唯一の出版社であり、元編集者とデザイナーのお二人が日々本や雑誌をつくっているそうです。
また店主のお二人は建物の2階にある花暮美容室という美容室も運営していて、この建物が地域の人が集まる拠点となっています。
最初はなんで美容室なんだろう?と思っていましたが、考えてみれば髪を切るという行為は老若男女関係なくすべての人が行う営みでもあります。
それも髪は皆定期的に切りに来るものなので、地域のコミュニティの拠点としてはこの美容室があることはピッタリなのだと納得しました。
お店には私のような観光客だけでなく、馴染みの人と思われる人が屯していて、地域のちょっとした寄り合い所のような雰囲気があります。
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また、地域で行われている飲み歩きイベントの看板があったりして、この場所が地域コミュニティの拠点の一つになっていることが伺えます。
そういえば店内には髪をテーマにした出版物持置かれていました。最初見た時は珍しい本だな、と思っていましたが謎が解けました。
改めて考えてみると本は本屋に置いてあると思いがちですが、本は例えば美容室に置いてあったり、その他の店舗に置いてあったり、もちろん家でくつろいでいる側にあったりと日常の中のいろいろなシーンに共にあるもの。
本と屯で佇みながら、そんな本と日常の関係をぼんやりと考えていました。
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奥のスペースは、昔の民家のような陰影豊かな空間となっていて、大量の本が並べられています。
積み重ねられた本と、空間内のインテリアが混ざり合っているのがとても素敵です。
この日はまだ夏本番ではないもののちょっと汗ばむ陽気だったので、クラフトコーラを飲みながらクールダウン。
![三崎港蔵書室 本と屯](https://hondana-hyakkei.com/wp-content/uploads/2023/07/0cc7e2f02ebac6264f8b4ecf312d3935-400x294.jpg)
スパイシーなコーラに舌を鳴らしながら気になる本をつまみ読みしました。
思わぬきっかけで訪れた素敵な蔵書室をたっぷりと堪能してこの日の本棚巡りも大満足のものとなりました。
本の屯を堪能した後はすぐ近くにある海南神社を訪問したりと、周辺の街を散策。
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海南神社は982年に創建された歴史ある神社で本殿・幣殿・拝殿が神奈川県の有形文化財にも指定されています。
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その他に橋を渡って城ヶ崎公園にいったり海鮮丼を食べたりと、三浦の街を1日楽しみました。
三崎は東京から1時間ちょっとでいけるので、小旅行にもピッタリ。皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。
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三崎港蔵書室 本と屯(ほんとたむろ)
住所:神奈川県三浦市三崎3-3-6
アクセス:三崎口駅からバスで約15分、三崎港停留所下車徒歩約3分
営業時間:10:00~19:00
定休日:月曜日、第2・第4火曜日
オープン年:2017年
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