京都「京都府立図書館」歴史ある素敵な図書館建築をレポート

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今日は京都にある京都府立図書館を訪れて来ましたので、その模様をレポートしたいと思います。

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1.歴史ある京都の公園に建つレトロな外観の図書館を訪問

今回は先日の京都旅行で訪れた岡崎公園内に建つ、歴史ある素敵な図書館について紹介したいと思います。

ここ京都府立図書館は、日本ではじめての公立図書館といわれる京都集書院をルーツにする図書館で、元々は京都の中心部に1872年(明治5年)に設置されました。
その後、京都集書院は経営難により閉鎖されますが、その蔵書は引き継がれ、京都府教育会図書館を経て1898年(明治31年)に京都府立図書館が開館となりました。
京都府立図書館が現在の地に移転したのは1909年で、この時建てられた建物は外装の一部が保存され、2001年にリニューアルオープンした現在の建物に受け継がれています。

岡崎公園は平安神宮に隣接し、元々は平安神宮の火除け地だった場所でもあります。
図書館へのアクセスは、最寄りの東山駅から歩いて10分ほどですが、公園の入口に入る際は平安神宮の巨大な鳥居をくぐって入ります。

また、岡崎公園には平安神宮の他にも京都国立近代美術館や、ロームシアター京都、近年リニューアルした京都市京セラ美術館といった建物が建てられていて、京都の中でも有数の文化スポットとなっています。
これらの文化施設は、いずれも槇文彦氏や前川國男の氏、青木淳氏といった世界的建築家がデザインを手掛けているので、施設の中身だけでなく建築も楽しむことができます。

2.京都府立図書館のレトロなデザインの秘密を探る

現在の京都府立図書館は2000年に大規模な改築が行われ、2001年にリニューアルオープンしましたが、リューアルにあたっては1909年に建てられた旧図書の一部が保存・活用しています。
この旧図書は「関西建築界の父」とも呼ばれる建築家武田五一が設計を手掛けていて、建築ファンの私としては是非訪れておきたい本棚スポットでもありました。

京都市役所(1927年竣工)

武田五一は明治時代の中ごろから~昭和初期にかけて関西を中心に活躍した建築家で、武田は現在も現役で使われている京都市役所の設計を監修したり、京都帝国大学(現在の京都大学)の建築学科の創設寺社仏閣の保存・修復においても大きな功績を残した建築家です。

大阪府立中之島図書館

明治期に建てられた現在も残る関西の図書館としては、以前紹介した大阪府立中之島図書館(1904年)が挙げられますが、京都府立図書館の外観はルネッサンス様式の中之島図書館と比べると随分と趣が異なる雰囲気となっています。
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日本で明治期に建てられた近代建築はヨーロッパの古典主義などを引用したデザインが主流でしたが、京都府立図書館ではセセッション(分離派)と呼ばれる建築様式でデザインされています。

セセッションは19世紀末から20世紀初頭に、これまでの古典主義建築をはじめとするヨーロッパの伝統的な様式から脱却した新たな表現を求めて起こったムーブメント。
このセセッションは直線的なデザインや、植物などを抽象化した幾何学的な装飾を取り入れたデザインが特徴で、ここ京都府立図書館にもその影響が色濃くみられます。

真っ白な窓枠や上部の金色に輝く装飾は、ヨーロッパでセセッションが花開いた時の建築をモチーフにしています。

この日は特別公開イベントが行われていたので、普段は入ることのできない外階段を登って上部の装飾や建具を間近で見ることができました。

ちなみにこのセセッションを日本に持ち込んみいち早く取り入れたのが、この建物を設計した武田五一その人。
京都府立図書館からは大阪府立中之島図書館のような伝統的で重厚なデザインとはまた違った、軽やかさと華やかさが感じられますが、これはそのようなセセッションの思想で建物がデザインされているからなのです。

最初に現在の建物は2001年にリニューアルしたものであると書きましたが、この建物の大部分はリューアル時に建て替えられたものとなっています。
それでも建物正面部分は一部ではありますが保存・活用されていて、建築から100年以上経過した現在でも変わらずにその姿をみせてくれています。

建物を引いた場所から見てみると、近代建築の裏側には大きなヴォリュームがあることに気づきます。
内部は現代的な図書館として再建築されていますが、歴史を感じさせる外部に対して、内部は1階と地下を繋ぐ巨大な吹抜けなど新たな見どころも多くありました。

この吹抜けは、ドライエリアと呼ばれる空堀スペースにも面していて、地下の空間にやわらかな自然光を導いています。

内部は本当に居心地がよくて、特にドライエリアに面した席で気になった本をゆっくりと読み進めるのはとても気持ちがよかったです。

また、今回のイベントでは旧建物の天井レリーフや建具などの一部が展示されていました。
こちらのレリーフは漆喰職人の手によってつくられたものとのことで、西洋風のデザインが日本の職人さんの手によって見事に形作られた事が分かります。

建具のデザインも手が込んでいて、見ごたえ抜群でした。

歴史の詰まった外観と、現代的な内部をたっぷりと堪能してこの日の本棚巡りも大満足なものとなりました。
とっても素敵な図書館ですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。


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京都府立図書館
住所:京都府京都市左京区岡崎成勝寺町
アクセス:東山駅から徒歩約10分
オープン年:1909年(2000年に改築、2001年にリニューアルオープン)
開館時間:
 平日 9:30分~19:00
 土曜日・日曜日・祝日  9:30~17:00
休館日:月曜日、毎月第4木曜日、年末年始
ホームページ:https://www.library.pref.kyoto.jp/

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