神戸「こども本の森 神戸」本を通じて世界と出会う圧巻の本棚空間をレポート

※当サイトではアフィリエイト・アドセンス広告を利用しています

今回は、兵庫県神戸市にあるこども本の森 神戸を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

スポンサーリンク

1.神戸につくられたとっておきの本棚空間を訪問

今回訪れたのは兵庫県の神戸市。
今回兵庫県に旅行に行ってきたのですが、三宮駅を程なく南下した東遊園地内に素敵な図書施設があると聞き立寄ってみることに。

こども本の森 神戸は、建築家・安藤忠雄さんがこどもたちが本や空間を通して命の大切さを学び、豊かな感性と創造力を育む場を創るというコンセプトで設計し、神戸市に寄贈した図書施設です。

安藤忠雄氏といえば、このサイトでも以前紹介した東京上野の国際子ども図書館や、大阪中之島のこども本の森中之島を設計したことでも知られる世界的な建築家でもあります。
関連記事
・上野「国際子ども図書館」100年の歴史が詰まった空間を見学
・大阪「こども本の森 中之島」中之島にできた素敵な本棚建築をレポート

大阪出身の安藤氏の建築は兵庫県にもいくつもありまずが、特に初期の作品が神戸の異人館街にいくつも残されています。
現在80歳を超えた安藤氏は社会貢献活動にも力を入れていて、こども本の森 神戸も建築を通じて次世代に受け継ぐ社会遺産のひとつとして建設されました。

そんなこども本の森 神戸が建つのは三宮駅から神戸港に向けて南下したところにある東遊園地の南端です。
ここには日本初の花時計として知られるこうべ花時計(近年市庁舎の建て替えに際して現在地に移設)がありますが、こども本の森 神戸はこの花時計を包み込むようにデザインされています。

安藤忠雄氏といえばコンクリートを使った作風でも知られていますが、堅牢なコンクリートの建物と、花時計の鮮やかな緑の対比がとても美しいです。

スタイリッシュで現代的な建物ですが、大きな庇の下につくられた縁側空間や、内部から観ると花時計や神戸港の自然を借景のように取り込むデザインが特徴です。

こども本の森 神戸は週末と学校の長期休暇期間は原則事前予約で90分間の完全入れ替え制となっています。
この日は週末の土曜日だったので公式ホームページから事前予約を行いました。(入館料は無料です)
尚、平日は空きがある場合には当日予約なしでの入館が可能とのことですので、訪れる際は事前に公式ホームページをチェックすることをオススメします。

2.圧巻の本棚空間で本を通じて自分と世界を繋げる

内部に足を踏み入れると、大きく弓なりにカーブした空間いっぱいに本の世界が広がります。

内部は大きな吹き抜け空間になっているので、コンクリートの外壁に沿った本棚と、左手からの明るい自然光が圧巻です。
こども本の森 神戸では子供をメインのターゲットにしながらも、対象年齢にしばられず本との出会いが楽しめる施設としてデザインされています。

館内は「しぜんの森」「こうべの森」「あそびの森」「くらしの森」など15のテーマに沿って本が並べられています。

壁一面に本が連なっていますが、本棚は5段目より上は耐震対策が施された表紙のみの展示本となっていて、実際の本はその下の本棚並べられていています。
文字が読めない子供でも表紙をみて、「あの本、気になる」と思って手にとってもらえるしかけが素敵です。

こども本の森では、本を通じて好奇心や創造力を育んだり、街の歴史や文化と出会う場となることがコンセプトとなっています。
大人でも様々な刺激を受け、本を通じて自分と世界が繋がる体験が味わえました。

中央の空間にはこども本の森ではおなじみの青りんごのオブジェがあります。

このオブジェは、アメリカの実業家・詩人サミュエル・ウルマンの詩Youth(青春)をモチーフにしたもの。
ウルマンはこの詩の中で「青春とは人生のある期間を指すのでなく、心のありようを指すものである」と書いていますが、この詩に感銘を受けた安藤氏は未熟で酸っぱくとも明日への希望をもつ象徴として青りんごのオブジェを自身の建築に置いています。

3.様々な工夫に溢れた本の世界をたっぷりと堪能

こども本の森 神戸では、普段の大人目線では見えない様々なしかけがデザインされているのも注目ポイントです。

例えばこちらの窓は大人の目線では気づきづらいですが、子どもの目線でみると外の世界の景色が広がる位置にデザインされています。

また、本棚の中に作られたちょっとしたくぼみや階段下のスペースがとっておきの読書スペースになっていたり、トンネルがあったりと空間を通して様々な読書空間を体験できます。

家具も丁寧にデザイン・チョイスされていて、例えばこちらの椅子も均質な椅子でなく、ちょっとずつデザインが違って個性が光っています。

最後にこちらの休憩室を紹介します。

こちらの空間は木質の家具と光に溢れた優しい空間と対比するように、コンクリートに囲われた荘厳な空間が広がっています。
見上げると天高くから光が降り注ぐ空間では、他の空間とはまた違った読書体験ができました。

こども本の森をたっぷりと堪能してこの日の本棚巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメのスポットですので、神戸を訪れた際は是非立寄ってみてくださいね。


【今話題のおススメ本紹介】
東京の個性的な本屋さんのがたっぷりと紹介された本屋さんの本です。
今度行きたい本屋さんを探している人必見!見ているだけで楽しくなっちゃうわざわざ行きたいとっておきの本屋さんが見つかるかも。

Amazonで詳細をチェック
東京版だけでなく全国版もあるので、気になった方は是非チェックしてみて下さいね。


こども本の森 神戸
住所:兵庫県神戸市中央区加納町6-1-1
アクセス:三ノ宮駅・三宮駅から徒歩約13分、三宮花時計前駅から徒歩約6分
オープン年:2022年
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜日
その他:予約優先制
ホームページ:https://kodomohonnomori-kobe.jp/

にほんブログ村 本ブログ 本・読書情報へ
にほんブログ村

書店ランキング

↑読書・書店のブログランキングに参加しています。よければクリックして応援してもらえると嬉しいです。
本やブックスポット好きな人は、他にも面白い本・読書ブログもいっぱいあるので、是非クリックして覗いてみてくださいね。

■他にもこんな記事もおススメです
・駒込「東洋文庫ミュージアム」で絶景本棚と貴重な展示を満喫
・早稲田「漱石山房記念館」文学の聖地に建てられた素敵建築をレポート
・渋谷「森の図書室」隠れ家のような本に囲まれた空間をレポート

タイトルとURLをコピーしました