本好きにおススメしたい東京都内の文学館&記念館15選

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8.一葉記念館(三ノ輪駅)

一葉記念館は、明治時代の1872年に生まれ、1896年に若干24歳で亡くなった小説家である樋口一葉の功績を称える記念館です。
吉原からもほど近いこのエリアは、若くして一家の生計を担うことになった一葉が駄菓子などを売る雑貨店を開いた場所であり、彼女の代表作である「たけくらべ」の舞台となったエリアでもあります。
限られた敷地に建つコンパクトな記念館は、僅か24年の生涯でその人生を終えた一葉の人生とリンクするように劇的で濃密な展示となっているのが特徴。

展示室では彼女の短い人生を時系列を追いながら紹介しつつ、当時の写真や資料、生の原稿、実際に使っていた机などの家具が展示されていて、樋口一葉の人生に併走するようにその足跡を体験できます。

展示は実際の原稿などの資料の他に、当時の一葉が住んでいた雑貨屋の模型などの展示物も充実していて、当時の様子がありありとイメージすることができます。
詳細記事
・竜泉「一葉記念館」樋口一葉の足跡を辿る素敵な記念館をレポート

住所:東京都台東区竜泉3-18-4
アクセス:三ノ輪駅より徒歩約10分
オープン年:2006年
開館時間:9:00~16:30
休館日:月曜日、年末年始、特別整理期間中
入館料:大人 300円
ホームページ:https://www.taitocity.net/zaidan/ichiyo/

9.子規庵(鶯谷駅)

子規庵はその名の通り、明治時代に活躍した俳人、歌人の正岡子規が暮らした邸宅を再建・改修してつくられた記念館です。
子規庵は長く病を患っていた子規の病室兼書斎として、また句会歌会の場として、多くの人々の交流の場となり、その中には東大予備門時代に同級生であった夏目漱石などの文豪もいました。
再現された書斎の座机や建物自体も味わい深いですが、パネル展示「慶應三年異能ボーイズ」や子規の食した献立を句や絵で記した仰臥漫録の展示など様々な角度からの展示が充実しているのも嬉しい隠れた注目祈念館です。

子規庵
子規庵

詳細記事
・鶯谷「子規庵」明治の俳人正岡子規の面影を感じる記念館をレポート

住所:東京都台東区根岸2-5-11
アクセス:鶯谷駅から徒歩約5分
開庵時間:10:30~12:00、13:00~16:00
入館料:500円、中学生以下無料
公開日:水曜、土曜、日曜、祝日(変動することもあるので公式ホームページを要確認)
その他:東京都指定史跡
ホームページ:https://shikian.or.jp/

10.田端文士村記念館(田端駅)

田端文士村記念館は、田端駅駅前に建てられた記念館です。
かつてこの地は明治時代につくられた東京美術学校(現在の東京藝術大学)の下宿先として多くの芸術家の卵が暮らし、大正時代から昭和初期にかけては芥川龍之介や室生犀星をはじめ萩原朔太郎や菊池寛などの小説家が集まる文士村として多くの文豪や芸術家が互いに刺激し合い、切磋琢磨する場となりました。

田端文士村記念館では総勢100名近く集まった文士・芸術家の足跡や暮らしぶりを紹介するとともに、お互いの交流や関連性を含めた展示が特徴。
文学の作品のみならず、実際の住まいの模型や、文豪同士の私生活の交差や交流が見られるのも興味深く、他の文学館にはない文士村記念館ならではの展示を楽しめます。

住所:東京都北区田端6-1-2
アクセス:田端駅から徒歩約2分
オープン年:1993年
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始他
入館料:無料
ホームページ:https://kitabunka.or.jp/tabata/

11.鈴木信太郎記念館(新大塚駅)

鈴木信太郎記念館

鈴木信太郎記念館は、明治時代の中ごろから昭和にかけて日本のフランス文学研究のパイオニアとして活躍した鈴木信太郎の暮らした邸宅を改修した記念館です。
建物は豊島区の指定有形文化財にもなっていて、洋館の書斎には貴重な書籍が所狭しと並んでいて、遥か昔に書かれた外国の書籍の一部や、鈴木の愛蔵所などを心ゆくまで堪能することができます。
明治時代の中期に建てられた書斎座敷も注目で、鈴木氏の暮らしぶりや邸宅の歴史を辿ることができます。

鈴木信太郎記念館

詳細記事
・大塚「鈴木信太郎記念館」素敵過ぎる書斎と貴重本が並ぶ記念館をレポート

住所:東京都豊島区東池袋5-52-3
アクセス:新大塚駅から徒歩約3分
オープン年:2018年
開館時間:9:00~16:30
休館日:月曜日、第3日曜日、祝日、年末年始
入館料:無料
その他:豊島区指定有形文化財

12.トキワ壮マンガミュージアム(落合南長崎駅)

トキワ荘マンガミュージア厶は、昭和期に手塚治虫、藤子不二雄(A)、藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫といった日本漫画界のレジェンド達が暮らしたアパート「トキワ荘」を実物大で再現したミュージアムです。
トキワ荘は1982年に解体されましたが、トキワ壮漫画ミュージアムはトキワ荘が建てられて約10年後の1960年代初頭をイメージしてつくられていて、新しく建てられた建物ではありますが特殊なエイジング処理によって絶妙な風合いが表現されています。

2階の住居エリアでは共同便所や炊事場といった共用部と8つの部屋が再現されていて、それぞれの漫画家の当時の生活が垣間見れます。
わずが4畳半の部屋に小さな宇宙が広がっているようで、ここで悩み苦しみながらも漫画を書き続け、何十年も残る傑作が生み出されていったことが体感できます。

また、1階の展示スペースは、天井まで広がる巨大な本棚をはじめ、漫画に関わる様々な資料が展示されています。
展示は時期ごとに特集する漫画家やテーマを変えた展示が行われているので、何度行っても楽しめるおススメのミュージアムです。
詳細記事
・椎名町「トキワ荘マンガミュージアム」生まれ変わった漫画の聖地をレポート

住所:東京都豊島区南長崎3-9-22
アクセス:落合南長崎駅から徒歩約5分、東長崎駅徒歩から約10分、椎名町駅から徒歩約15分
オープン年:2020年
開館時間:10:00~18:00
休館日:月曜日、年末年始、展示替え期間
入館料:無料(企画展によっては有料の場合あり)
ホームページ:https://tokiwasomm.jp/

13.新宿区立林芙美子記念館(中井駅)

林芙美子記念館

新宿区立林芙美子記念館は、1941年に建てられた小説家 林芙美子の旧邸を改修してつくられた記念館です。
自邸の建設に際しては芙美子自身も相当に建築を勉強し、時には遠方の視察旅行をして研究するなどのこだわりをもってつくられたというから驚きです。
戦時の建築制限で一棟の面積が約30坪に制限されていたことから2棟を連結させてつくられた住宅は、風が抜け、豊かな光が室内を照らし、奥行きのある空間が連なる味わい深い邸宅となっています。
日本建築の和の佇まいの中に芙美子の実生活に寄り添った工夫とこだわりが随所に表れた住宅は、展示物だけでなく空間全体で林芙美子を追体験することができます。

林芙美子記念館

詳細記事
・中井「新宿区立林芙美子記念館」昭和初期を代表する女流作家の自邸をレポート

住所:東京都新宿区中井2-20-1
アクセス:中井駅から徒歩約7分
オープン年:1992年(建物の竣工は1941年)
休館日:月曜日、年末年始
入館料:一般150円、小・中学生50円
ホームページ:https://www.regasu-shinjuku.or.jp/rekihaku/fumiko/12/

14.山本有三記念館(三鷹駅)

山本有三記念館

山本有三記念館は、大正時代〜昭和にかけて活躍した小説家・劇作家・政治家の山本有三が暮らした邸宅を改修してつくられた記念館です。
この邸宅は1926年に建てられたもので、山本は1936年から戦争が終わりGHQに接収されるまでの10年間を過ごしました。
各部屋がそのまま展示室として使われていて、貴重な資料から山本の人となりや生活が伺い知れる充実した展示がとても魅力的な施設となっています。
様々な素材が組み合わさった大胆な建物デザインや精巧な家具や装飾も注目ポイントで、当時の建築流行の影響とともに大正時代という自由でモダンな時代の潮流も感じることができます。

山本有三記念館

詳細記事
・三鷹「山本有三記念館」築100年の邸宅を改修した記念館をレポート

住所:東京都三鷹市下連雀2-12-27
アクセス:三鷹駅から徒歩約12分
オープン年:1996年
営業時間:9:30~17:00
休館日:月曜日
入館料:300円
その他:2026年4月下旬まで長期休館

15.太宰治文学サロン(三鷹駅)

太宰治文学サロン

太宰治文学サロンは、太宰治近所の酒店として通っていた伊勢元酒店の跡地につくられた記念館です。
館内には太宰治研究の第一人者である山内祥史氏から寄託された太宰治に関する約1500冊の書籍が並べられていて、特性の珈琲を片手に太宰について知ることができます。
蔵書は太宰の作品から出身地青森に関連するものや、関連のある作家や研究者のもの、太宰に関係する漫画など多岐にわたっていて、ついつい長居してしまう素敵なブックスポットとなっています。
三鷹エリアは太宰ゆかりのスポットが沢山あるので、合わせて太宰の聖地巡りを行ってみるのもおススメです。

太宰治文学サロン

住所:東京都三鷹市下連雀2-12-27グランジャルダン三鷹1階
アクセス:三鷹駅から徒歩約5分
オープン年:2008年
営業時間:10:00~17:30
休館日:月曜日
入館料:無料

■太宰治展示室 三鷹の此の小さい家

太宰治展示室

ちなみに2020年には、三鷹駅前にある三鷹市美術ギャラリーの第3展示室太宰治展示室がオープンしました。
太宰治展示室では三鷹市が所蔵する貴重な資料の他、時期ごとにテーマが変わる企画展示や太宰が暮らした自宅を一部を再現した部屋があったりと、ファン必見のスポットとなっています。

太宰治展示室

住所:東京都三鷹市下連雀3-35-1コラル5階 三鷹市美術ギャラリー内
アクセス:三鷹駅から徒歩約1分
オープン年:2020年
開館時間:10:00~18:00
入館料:無料
休館日:月曜日

※記載の内容は記事執筆時点のものですので、訪れる際はホームページ等で最新の情報を確認してください


本好きにお勧めしたい文豪ゆかりの宿のまとめ記事を書きました。
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